外壁に触れた時に、チョークの粉のようなものが手に付きませんか?これは「チョーキング(白亜化)現象」という外壁の塗膜劣化を示すサインです。(覚醒剤じゃないけど、それと同じくらい危険な粉ですよ!
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外壁の塗装
表面にある表層樹脂が、熱や紫外線、風雨などによって劣化したことによって発生する現象です。
塗料に含まれている顔料は、本来は粉末状の物質です。
顔料に、シリコンやウレタンなどの合成樹脂、添加剤を混ぜ、水もしくはシンナーで薄めることによって、外壁に使われる塗料が作られます。
チョーキング現象は自然な劣化現象だけではなく、施工不良が原因で起こることもあります。
以下の3例がその代表です。
・塗料が十分に混ざっていなかった
・高圧洗浄での作業や塗装作業の際に手順を誤った
・環境に合っていない塗料で塗装工事を行った
使用した外壁塗料の耐用年数よりも大幅に塗装膜の劣化が早い場合は、施工不良の可能性が高いと言えます。
チョーキング現象は、プロでなくてもわかる「外壁が防水機能を失ってきている」という外壁塗り替え時期を知らせる警告です。
本来の性能が低下していることから、雨水が侵入してコケやカビが発生したり、ひび割れが起きたりする可能性も否めません。発見したら放置せず、なるべく早い段階で、外壁塗装業者に補修を相談しましょう。
また、現在チョーキング現象が起きていなくても、10年に1回程度は外壁の点検やメンテナンスを行うことをお薦めします。