合掌造りの家を建築して住むことってできる?
合掌造りの家を建築して住むことって出来ると思いますか?
そう、世界遺産にも登録されている岐阜県飛騨地方白川郷と五箇山が有名なあの建造物です。
夏は涼しく、冬は暖かくて、通気性が良く、耐久性も高いと良いことづくめの家屋です。
でも答えは、NOです。
まず合掌造りの定義ですが、文化庁の資料
によると「叉首組(さすぐみ)構造の切妻屋根とした茅葺きの家屋」だそうです?????
和風トラス構造とも言い、
垂木や合掌の横に渡す木「屋中(やなか)」と合掌の骨組みである丸太と垂木の上に横に渡す竹をワラ縄などで結び作る構造です。
屋根を急勾配にするための構造だそうです。(表現が
むずかしいですね)
そして建築に際して
問題なのは「茅葺きの家屋」という箇所
なのです。
建築基準法によると『防火の必要な指定地に新しく家を建てる際は不燃材の使用が義務』という事です。
茅というのは、ススキや葦やイネ科の多年草を刈り取った後によく干したもので、とても燃えやすいんです。
不燃材とは真逆の素材ですね。
じゃ「防火の必要な指定地」以外なら良いのか?と言うと、この指定地はとてつもなく広くて、ほぼ人が生活できる所は全て指定地に該当するようです。
以上の理由から合掌造りの家を新築する事は出来ないのです。(技術的には不可能ではないけど、、、
)
残念ながら現代では
「合掌造りの家」どころか「茅葺き屋根」すら新築では実現出来ないのです。
なので投稿者Mは空調の整った部屋で、壁に白川郷の写真を貼って、想像の中で「合掌造りの家」に逃避することにします。
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