スレート屋根の塗装の必要性について
屋根材には瓦/スレート/トタン/ガルバリウム鋼板等が代表的な種類ですが、現在の住宅で最も多く使われているのが「カラーベスト」や「コロニアル」の名称で呼ばれることが多かったスレートです。
一般的にはスレートの寿命は約20年と言われていますが、一概に20年間大丈夫という訳ではありません。住宅周辺の環境(気象条件、交通量など)で大きく差が出来てしまいます。
スレート材の劣化原因は以下の4つです。
①.温度変化の繰返しによる膨張と収縮(1日の変化・季節の変化)
②.雨のためのスレート材の含水と高温による乾燥の繰返し
③.夏場の長時間にわたる高温にさらされる環境
④.冬場のスレート材に浸透した水分の凍結と融解の繰返し
スレート材は85%のセメントと15%の石綿なので、スレート材自体には防水性はありません。生産される時点で初期塗装を施し防水性を補っていますが、この初期塗装の効果はおよそ10年と言われています。
では、スレート屋根は定期的な塗装が必要なのでしょうか?
あるサイトで以下の内容の
記述がありました。
・スレート材の
塗装は表面を保護するだけで、スレート屋根そのものの
劣化の原因を抑止
できない。
・スレート材の
塗装目的は美観の復活だけ。
・スレート屋根の寿命はルーフィングの寿命なので、いくらスレート材
を塗装しても屋根の寿命、耐用年数を延長することはできない。
このサイト記事は間違った事を言っているわけではないのでしょうが、チョッと極端(過激?
)すぎる表現
だと思います。
今更ですが、屋根の構造とその役割のおさらいを少しだけ。
①.垂木(下地)
②.野地板
③.ルーフィング:屋根材の下に敷く防水材
↑(実際、雨漏りを防いでいるのはココですね)
④.屋根材(瓦、スレート、トタン等)
屋根の防水性、断熱性、耐震性、耐風性が求め
ら
れています
確かにルーフィングが大丈夫ならスレート材の塗装が劣化して防水効果がなくなっても、即雨漏りにつながることはないと言えます。
しかしルーフィングの正確な役割は次の言葉で表されています。
「屋根材の雨仕舞で防ぎきれず、屋根材の下に侵入を許してしまった水を屋根内(屋根裏)に入れず外に流すこと。あくまでも屋根材の機能とセットでの防水効果になります。」
↑この一言につきますね。
ただ、間違えてはいけないのはルーフィング自体の耐用年数も約20年なので、ルーフィングを守る意味でも
屋根材と併せて保守点検をすべきだと考え
ます。
事実、私達「街の屋根やさん」の多くの店舗で屋根塗装や定期的なメンテナンスを推奨しています。
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