2×4工法のメリット・デメリットについて

2×4工法のメリットととしては、
耐震性、耐風性が高いこと。“面”で構成されているので、
地震や風といった外部要因に対して、在来工法よりも
耐性があると言われています。

次に、在来工法に比べて高機密、高断熱であることが挙げられます。これも“面”であることに由来しますが、冷暖房効率だけでなく、耐火性にも影響します。
ツーバイフォー工法で建てられた住宅のほとんどは「耐火性能を持つ建物である」と認識されていて、火災保険の費用を抑えることもできるのです。

また、もうひとつのメリットは、比較的工期が短いこと。
在来工法は大工、職人による手作業の割合が多いため
工期が長くなりがちですが、ツーバイフォー工法においてはシステム化が進んでいて分業がしやすいという特徴があります。

もちろんデメリットもあります。
そのひとつが、間取りに制限があったり、
後から変更することが難しいこと。“面”で構成していく、つまり「箱」のようなかたちになるため、
壁を抜いてリビングを広くする…
なんてことも、構造上難しくなります。同じように、後からリノベーションをしたいと思っても、間取りの変更を伴うような大きな工事が思うようにできない、ということもあります。
大まかには、自由度の高い住宅やリノベーションを楽しむなら「木造軸組工法(在来工法)」を、
安定性を求めるなら「ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)」を、と言えるかもしれません。
住宅工法は後から変更できないだけに、間取りやデザインといった分かりやすい住宅の特徴だけでなく、
自分たち家族にはどんな工法が合いそうか、家づくりの際にはあらかじめ考えておきたいですね。