住宅の中で外壁に次いで面積の大きい屋根には、人々の視線も集まります。まず屋根の色選びの一つのポイントは、美観が保たれるかどうか。つまり汚れが目立たないか?ということです。
屋根は雨や紫外線の影響を受けやすいため、時間が経つにつれて汚れ・色あせの症状が出てくるようになります。特に明るい色や、鮮やかな色ほど汚れ・色あせが目立ちやすいので、メンテナンスの手間を考えると、やや暗い色を選ぶのがおすすめです。
外壁やサッシの色を考慮せずに屋根の色を選んでしまうと、全体のバランスが崩れ、ちぐはぐな印象になってしまいます。
外壁を明るい色、屋根は暗い色にすることで家全体の配色にメリハリができますし、外壁と、屋根を同系統の色を選択すれば一体感のある仕上がりになります。
なお、屋根の色は外壁より濃い色を選ぶと重厚感が増し、スタイリッシュな印象を与えると言われています。
屋根の大きな役割として、遮熱という働きがあります。遮熱とは暑さの原因でもある太陽熱を反射し熱吸収を抑え、熱放射を防ぐことです。
ここ数年の夏の平均気温の上昇から考えると無視できない機能です。この遮熱と色には大きな関係があります。色にはそれぞれが持つ熱の吸収率というものがあるからです。
簡単に言うと黒は熱を吸収し、白は反射します。白はその反射効率が最も良いのです。しかし実際には日本の住宅には白い屋根が少ないですね。
理由は①で述べた通り屋根は外部からの影響で汚れたり劣化しやすい部分ですので、白色の場合メンテナンスの手間がかかります。
よって多少なりとも色のある屋根をお勧めします。
屋根や外装に使用する塗料はカラーバリエーションがありますが、派手な色や奇抜な色を選ぶと周囲から浮いてしまう可能性があります。
地域によっては『景観条例』と言って、街の景観を保つために屋根や外壁の色を制限しているところもありますので、周辺環境とのバランスに気を付けながら色選びをすることも大切です。
*景観条例とは、自治体などが街の景観保全のために定めたルールのことで、建物の高さやデザイン、色などに一定の制限が設けられています。たとえば多治見市では、高さ12M以上の建築物などは、基調となる色は彩度の低いものとし、明清色及び暗清色の使用は避け、周囲の風景との調和に配慮することと決められています。
マンションの外観は同じようなものが多いのは、こう言った条例もあるからなのですね。
以上のポイントを踏まえて人気のある屋根色をご紹介すると、
グレー系: ホワイトよりも汚れが目立ちにくいです。またホワイトに近づけるほど遮熱・断熱効果を損ないません。
ブラウン系:ブラックより柔らかい印象で、落ち着いた感じを与えます。ブラックより遮熱・断熱効果が期待できます。
この2色が人気の理由は、基本的に大抵の外壁の色に馴染みやすく、大きな失敗がないところです。もし希望のイメージが無いという時は、グレー系・ブラウン系を選べばまず間違いないでしょう。
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