ガルバリウム鋼板とは、金属素材の一種で、屋根材や外壁材として採用されています。

ガルバリウム鋼板は1972年にアメリカで開発された金属素材で、金属鋼板をアルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキしたものです。現在ではポピュラーな金属素材となっており、さまざまなガルバリウム鋼板の屋根材・外壁材が販売されています。

耐用年数（耐久年数）が長い、金属素材でありながらザビにくいなど、様々な魅力があります。

そのメリットについては、

①耐用年数が長く、長持ちする…ガルバリウム鋼板の耐用年数はおよそ25年から35年と紹介されています。トタンと比べると数倍の耐用年数があり、他の素材の外壁材と比べてもガルバリウム鋼板の方が数倍長い傾向があります。どれくらい長持ちするのか・製品や周辺環境にもよりますが、10~15年を目安に塗装メンテナンスをほどこすことによってより長持ちさせることができます。

②サビに強い…金属素材の弱点はサビですが、ガルバリウム鋼板の建材はサビが発生しにくいという利点があります。まったくサビが発生しないというわけではありませんが、トタンやアルミなどの金属素材の建材と比べると、その差は歴然です。

③耐震性が高い…軽量の為、耐震性にも優れています。軽量なガルバリウム鋼板の建材は、
＊屋根の重ね葺き
＊外壁の重ね張り
など、屋根や外壁のリフォーム時にも、よく使用されます。

④独特の雰囲気の外観を演出できる…色や形状などによって印象は変わるものの、シンプル・モダン・都会的・シャープ・スタイリッシュといったような雰囲気が出せます。

⑤従来の問題点であった断熱性や遮音性が大幅に改善されています。特に断熱性については、他の主流の外壁材（窯業サイディング）や屋根材よりも優れていると言われています。

またデメリットとしては、
①さびが発生する、まったくさびないわけではない。さびが発生しやすい環境（例えば沿岸地域、工場地帯など）にて使用される場合には十分留意する必要はあります。

②製品によっては凹みやすい　平らな面積が広い形状は、外部からの衝撃に弱く、例えばボールが強くあたるなどの衝撃によって凹んでしまう恐れもあります。その場合は凹みにくい厚みのあるタイプやフラットでないデザイン（波型など）を選ぶこともできます。

③他の外壁材に比べると、デザインのバリエーションが少ない。

④定期的な塗装メンテナンスが必須。周期は10~15年が目安と言われています。実際のところは屋根材か外壁材により、また製品や住居環境によって塗装の必要なメンテナンス周期は異なります。

もし、「自宅のガルバリウム鋼板の屋根を確認したい」「ガルバリウム鋼板の外壁の状態の確認が難しい」「自分で確認したけど、よく分からなかった」といった場合には、プロに診てもらうことがおすすめです。屋根などの高所の確認は危険を伴いますので、ご自分で上がられるのは絶対におやめください。