排水性が変わる!屋根材や勾配、葺き方について
こんにちは、街の屋根屋さん東濃店です!
突然ですが、“勾配”という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
勾配とは傾きの度合いのことを指します。
屋根勾配で1番よく聞くのは〇寸という表し方かと思います。
屋根の勾配が急であれば雨の排水がスムーズになり、勾配がなだらかであれば排水もなだらかになることは想像がつくかと思います。
しかし、使用する屋根材によっても排水性に違いがあり、それぞれ〇寸以上という決まりもあるんです。
まず、瓦屋根についてです。
瓦屋根は瓦1枚1枚に厚みがあり、それを重ねながら葺くため勾配が緩くなってしまいます。
そのため4寸以上必要とされています。
続いてスレート屋根についてです。
スレートは瓦と違って1枚1枚がとても薄いですが、屋根材を横向きに葺いていくので平葺きであっても僅かな段ができてしまいます。そのため瓦よりはスムーズですがそれでも3寸以上必要になります。
最後に金属屋根についてです。
まず金属屋根の葺き方からですが、写真の左は横葺きといってぱっと見がスレート屋根にも見える葺き方です。
機能的にはガルバリウム鋼板を使いたいけどスレート屋根のような見た目が好みという方におすすめです。
さらに、横葺きは複雑な形状の屋根にも柔軟に対応できる利点があります。
そして、右は金属屋根といったらこちらを思い浮かべる方が多いんじゃないでしょうか。
こちらは立平葺きと言います。よく似た見た目で瓦棒葺きという凸部に心木を入れて葺く方法もありますが、心木の腐食の心配があるので最近では立平葺きが主流になっています。
両方とも金属屋根ではあるんですが、最低勾配が変わってきます。
横葺きはスレート屋根と同じ理由で2.5~3寸以上必要ですが、立平葺きは棟から軒まで1枚の板金を使うので遮るものがなく、スムーズに排水できることから0.5寸以上から施工できます。
〇寸以上から施工できるといっても勾配が緩ければ緩いほど雨漏りのリスクが高まることには変わりありません。
しかし、勾配が急であれば屋根の面積が大きくなりその分屋根材もたくさん必要になりますし、5.5寸以上からは工事の際足場の仮設が必要になることからコストも増えます。
急勾配も緩勾配もどちらもメリット・デメリットがあるのでリフォームの際には屋根材や葺き方などに気を付けて選んでください。
街の屋根屋さん東濃店では無料点検・見積を行っておりますので、屋根や建物に関するご相談などお気軽にお問い合わせください。
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