こんにちは！街の屋根やさん東濃店です。

多治見市は日本一暑いと謳っていましたが、ここ最近の夏は北海道でも気温が４０℃以上になったり、４０℃に到達する地域も珍しくなくなってしまいましたね。


そんな猛暑から私たちを守ってくれている屋根は日中、直射日光を受け続けるため、表面温度は６０℃〜７０℃に達することもあります。この極端な高温と紫外線は、屋根材に大きなダメージを与え、長期的には住宅の寿命を縮める原因となります。ここでは、猛暑による屋根の劣化メカニズムと、その防止策について詳しく見ていきます。

紫外線による塗装・素材の劣化

紫外線は屋根表面の塗装や防水層を分解し、色あせやチョーキング（表面が粉状になる現象）を引き起こします。これにより防水性が低下し、雨漏りやひび割れが発生しやすくなります。スレートやセメント瓦では表面がザラつき、苔や藻の繁殖の温床にもなります。

高温によるひび割れ・変形

金属屋根は熱膨張と収縮を繰り返し、固定部や接合部が緩むことがあります。一方、スレートや瓦は乾燥による微細なひび割れが進行します。こうした変化は一見小さくても、強風や豪雨の際に破損を引き起こすきっかけとなります。

屋根裏の温度上昇による構造への影響

猛暑の日は屋根裏の温度も７０℃近くになることがあり、断熱材の性能低下や木材の乾燥・収縮が起こります。これにより、屋根全体の構造が歪み、隙間から雨水が侵入するリスクが高まります。

具体的な対策

猛暑が及ぼす屋根材の劣化の対策としては

・遮熱塗装の活用：屋根表面温度を下げることで、素材への負担を軽減。

・定期的な塗装メンテナンス：劣化防止のため、10年前後を目安に再塗装。

・屋根裏換気の強化：通気口や換気棟を設置して熱を逃がす。

・定期点検：猛暑シーズン後に専門業者による状態確認を実施。


猛暑は屋根にとって大きな試練ですが、事前の対策と定期メンテナンスによって寿命を延ばすことが可能です。「まだ大丈夫」と放置せず、早めの点検と予防を心がけることで、長く快適な住まいを維持しましょう。


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