「屋根のポリカに塗装をして欲しいけどできますか?」とお客様から質問をいただきました。 答えは「できます!」。ただ、塗装をすることで表面の劣化は防げますが、材質の劣化を復活させることができません。と言いますのは、塗装した後でも誤って踏めばヒビ割れなどが起こる可能性があるため危険です。
ポリカとは、ポリカーボネートの略称で、熱可塑性プラスチックの一種です。ポリカやPCと省略されることもあります。
ポリカは透明性がありかつ衝撃に強いため、ガラスの代用として、トップライト(屋根の明り取り)や浴室の扉などに使用されています。
ガラスより強度がないため、強く引っ張ると、白化して透明度が著しく低くなります。
さて、今回の場合は「屋根のポリカ」です。このポリカに塗装となると色によっては「明り取り」の役目が弱くなる可能性が強いです。
まだ、ポリカに「明り取り」の役目が必要であればできるだけ「明るい色」を、不要であれば「暗い色」がいいと思います。
上の写真をご覧下さい。劣化が進み、ポリカの繊維がむき出しになっています。これではポリカとしての強度はかなり落ちていると思います。誤って踏んでしまった場合、ポリカが割れ「転落!」ということも考えられます。
もし、ポリカの役目が不要であれば金属屋根への葺き替えをご検討いただくといいと思います。